すげぇどうでもいい内容書いてたな。
一つ前の記事は大学生1年生の頃に書いた記事ですが、超懐かしいカニの検品について触れていた。
あれは忘れることはない。高校最後の夏休み。
父から電話をもらって、
「バイトやらん?時給いいよ」
即返事。
「何もいらんからね」
そして浦安?だったかな、曖昧だがわりと都会に思える駅で待ち合わせ。
父の知り合いの方と合流し、勤務地へ。
この移動がやたらと長かった。
着く。
なんだかこじんまりとした倉庫。
今思えば人身売買でもされてそうな倉庫。
中は明るかった。
仕事内容はその場で告げられた。
そう、カニの検品。
カニにも良し悪しがあって、基本的には足の折れているものとそうでないものを仕分ける作業だった。
内容自体は簡単なものだったが、問題は環境にあった。カニということで倉庫内の温度はマイナスであり、夏休みだったので半袖短パン。
やたらと冷えた。
父が「息子たくましいんで」と宣伝をしていて
倉庫の作業員の目線が熱くそのまま半袖短パンで作業してやることにした。
そしてもう一点。カニを食べたことがある人はわかるだろうが、私の敵はカニである。カニは硬い甲羅に包まれている。近くの人はみんな分厚い手袋をしている。なんならゴムのような。
たくましさが売りの少年は何もつけなかった。
そのままマイナスの中、とげとげのカニを素手で仕分けていった。
終了時間間際、温い部屋に呼ばれた。
高校生だったので給料はいくらでも嬉しい。
ただ苦労はしたのでそこそこを期待する。
おっちゃんが奥の方から発泡スチロールの箱を持ってきた。
どうやら倉庫内は給料すら発泡スチロールに保管をしているらしい。プロはすごい。
その発泡スチロール丸ごと私に託してきた。
テープで固定されていたので帰るまで開けるのを控えた。
決して中身を予想したからではない。
テープで固定されていたからだ。
帰りも駅まで送ってもらった。横で煙草を蒸すおっちゃんだったが、別れ際はちゃんと手を振ってくれた。
電車にやたらとでかい発泡スチロールを持ちながら乗りこむ。カニに傷つけられた手が痛む。カニの分際で。
自宅近くの駅に到着し、発泡スチロールを両手で抱え、自宅まで歩く。
やたらと厳重なテープを剥がし発泡スチロールを開ける。
カニが入ってた。