「叱る」は、RPGの必殺技のようなものである。
多発できない行動なのである。
仮にAに対して怒りたい場面が10あるとしよう。
そして、場面毎に叱るのは素人の行動である。
10あるうちのどのポイントで叱るかを予め決めておく。だからといって静観しろというわけでも無い。私自身はかなり厳しい態度で怒ることはある。前提としてダメなことはダメなのである。
しかし、ダメな行動にも質はあって許されない行動にフォーカスして指導をする。
ダメな行動にHPがあるとして、そのHPに応じてこちらの行動を選択する。よくあるのはどの行動にも同じ攻撃力の技で攻撃する行動である。
強い敵には強い技を使うようにしなければならない。通り一遍の攻撃では、相手に攻撃は通らない。
大切なのは攻撃力の高い技で攻撃するかどうか判断することである。
相手の行動を見て、どのレベルで叱るかを考える。
例えば、スライムにマダンテは使わない。
有効な技が何であるかを考えなければならないのだ。また、教育における厳しさの尺度はどのように表すのであろうか。これは間違いなく、
厳しさはしつこさ
なのである。先に述べた怒る場面を絞り込めという内容とは矛盾しているように感じる。しかし、共通している。
対象にとって必要な指導を的確に判断し、ピンポイントで指導し続けることが必要なのだ。
面よりも点なのである。
硬い表皮を満遍なく叩くのでは無く、一点を狙い刺し続けるのだ。
そしてその一点から、硬さが抜け、内側が見えてくる。
技には色々あり、事前に技の宣言をする技もある。先にある一定の条件を述べる。
〜であるとこの技は使えない。
とか
〜であればこの技は使える。など条件付きの技である。私はよく使う技である。
教育の場面であれば、
指導したい内容を事前に伝えておく。その内容を達成できたかのちに評価する。できていなければ叱る、できていれば誉める。
まとめ
・10あることを10叱るのではなく、的を絞る。
・絞った内容を攻め続ける。
・何を叱るべきかを見極める視座を養う。
以上の3点である。センスのある指導を目指しましょう。