誉めるには明らかな害がある。
(2年前の記事です。当時の考え方に違いがある。)
明らかな害とは、
誉める対象が誉めるに頼らなければ努力できなくなる点にある。
よく座っている姿勢を誉める教師がいる。
授業研などでも「〜さん姿勢が良いですね。」
など鉄板である。
姿勢を保つことなど当たり前である。
詳しく言えば姿勢を保とうとする態度を持たせることは当たり前である。
肘をついて教師の話を聞く子どもがいたら即座に指摘する。
働く力のない常識を持たない子どもをそのままにしておくなどあってはならない。すぐに指導するべきだ。何のために学校に来ているのかを問う。
今日、算数で友だちの問題数が自分より少ないことを羨む児童がいた。
私は、
「減らしたいの?何問減らす?」と尋ねた。
児童は呆気に取られた顔をしていた。
続けて、
「減らしてこの問題ができるようになるのであれば減らして良いよ」と伝えた。
児童は静かに問題に取り組み始めた。
教師は好かれる必要などない。
そんなに親しくされても困る。距離感は適度に適当に調節してやればよい。
誉めなくても子どもの力は増す。
子どもに媚びて何でも誉めていたらどんどん教師の言葉は軽くなる。
間も悪くなる。
たまに事実を伝えればいいのだ。空虚な世辞なんかよりもできるようになったことを具体として伝えれば良い。
それだけで子どもは伸びる。
無駄な言葉は削るべきだ。
誉めることなんかに頼らなくても子どもは伸びる。