昼間にも更新しましたが、午後の部も素晴らしかったので更新します。
午後は専門的な内容になり、分科会がありました。
午前中だけでも満足でしたが、午後もまた幸せな時間
8つの分科会があり、それぞれ障害ごとに分かれていました。
学校経営から聴覚、視覚まで幅広くどんなニーズにも答えてくれそうでした。
分科会の空気については、やはり熱のある方が多い。
勉強しにきているというスタンスでの議論は熱い。
それがどの人もそうだから前のめりになれる。
これは自主的な研修でしか味わえない雰囲気です。
ちなみに私は無知無知の「視覚障害」について学びに行きました。
もう入った瞬間、場違いじゃないのかと思いました。
私の周りの人はみんな盲学校の先生方で、
学校の数も多くないのでわりとみんな知り合い
そして1頭のゴリラが紛れ込む。
テーマは
「通級指導教室における一人ひとりの教育的ニーズに応じた授業実践」
~在籍学級での適応を目指したICTの活用や視覚補助具の選択~
しばらく専門的な用語が飛び交い、最初はほんとに何を言っているかわかりませんでした。
しかし、さすがは天才、30分ほどで内容を大方理解できるようになりました。
ゴリラが悩んだワードとして
①読速度/分 書速度/分
③UDブラウザ
これらは盲学校界だとメジャーな言葉の様子。
1.読み速度・書き速度
視覚が不自由な子にとって板書を写すこと、教科書を目で追うことは至難の技
国語の教科書を1分間で何文字読むことができるか、
黒板に書かれた文字を1分間で何文字写せるか、
通常学級ではどのくらい書くことが普通なのか。
など場違いな質問をしましたが、丁寧に教えていただきました。
レンズマニュアル?名前はわかりませんが、視覚障害児を指導するための
ガイドラインがあるそうです。
マニュアルには目標が学年ごとに記載されていました。
5歳児から記載されていました。
視覚障害の子の基準
小学校高学年では、読み速度⇒250字/1分
書き速度⇒35字/1分
だそうです。間違っていたら御指摘願います。
ちなみに通常学級の児童は、上記の数値を2倍したものだそうです。
読み速度⇒500字
書き速度⇒70字
今度、クラスで調査してみたいと思います。
一般的な大学受験では、800字ほど読めなければならないそうです。
東大は1000字が基準
そもそも問題を読むのに、困難があるのだから何かしらの配慮が必要であると感じました。
様々なことが数値化され、目標も具体的、
これからの指導のヒントになりそうです。
2.省略
3.省略
4.そのほかに私が学んだこと
- ipadは万能、最先端の機材である
- 教室内の照明は非常に大切であり、文科省が基準を定めている。~750ルクスが基準、教室内の蛍光灯の本数で言えば、14本程度でギリギリ、視覚障害の子は600ルクスなければ学習に支障をきたす。
- パワーポイントが教材になること。アニメーションの活用。
- 支援学校では巡回指導の方法について基礎があること、研究されていること
- LEDには照らす角度があり、家用のライトは広範囲、子どもにはピンポイントで照らせるものを用意するとよい。
- ICT教材には弊害がある。操作が平面であること、研究で作業量が減少したという報告があること。
- リーディングスリット
- 単眼鏡と懐中電灯とガーゼで焦点が合っているか見極めることができる。
- 発泡スチロールが教材を作るうえでめちゃくちゃ役に立つ。
- 視覚障害の子に向けての支援だが、ほかの児童にも有益な手立てが多いこと。
新しいしかけが湧いてきそうな気がします。教材の工夫が非常に具体的でした。
1500字超えそうなのでここらで失礼。