ゴリラがひとになるまで

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2月2日 午後の部【視覚障害の指導】【長文】

f:id:aty0114:20180202220517j:image昼間にも更新しましたが、午後の部も素晴らしかったので更新します。

午後は専門的な内容になり、分科会がありました。

 

午前中だけでも満足でしたが、午後もまた幸せな時間

8つの分科会があり、それぞれ障害ごとに分かれていました。

学校経営から聴覚、視覚まで幅広くどんなニーズにも答えてくれそうでした。

 

分科会の空気については、やはり熱のある方が多い。

勉強しにきているというスタンスでの議論は熱い。

それがどの人もそうだから前のめりになれる。

 

これは自主的な研修でしか味わえない雰囲気です。

ちなみに私は無知無知の「視覚障害」について学びに行きました。

 

もう入った瞬間、場違いじゃないのかと思いました。

私の周りの人はみんな盲学校の先生方で、

学校の数も多くないのでわりとみんな知り合い

 

そして1頭のゴリラが紛れ込む。

 

テーマは

「通級指導教室における一人ひとりの教育的ニーズに応じた授業実践」

~在籍学級での適応を目指したICTの活用や視覚補助具の選択~

 

しばらく専門的な用語が飛び交い、最初はほんとに何を言っているかわかりませんでした。

しかし、さすがは天才、30分ほどで内容を大方理解できるようになりました。

 

ゴリラが悩んだワードとして

①読速度/分 書速度/分

②単眼鏡・拡大鏡・大きく明るく⇒三種の神器(勝手に命名

③UDブラウザ

 

これらは盲学校界だとメジャーな言葉の様子。

1.読み速度・書き速度

視覚が不自由な子にとって板書を写すこと、教科書を目で追うことは至難の技

国語の教科書を1分間で何文字読むことができるか、

黒板に書かれた文字を1分間で何文字写せるか、

 

通常学級ではどのくらい書くことが普通なのか。

など場違いな質問をしましたが、丁寧に教えていただきました。

 

レンズマニュアル?名前はわかりませんが、視覚障害児を指導するための

ガイドラインがあるそうです。

 

マニュアルには目標が学年ごとに記載されていました。

5歳児から記載されていました。

視覚障害の子の基準

小学校高学年では、読み速度⇒250字/1分

      書き速度⇒35字/1分

だそうです。間違っていたら御指摘願います。

 

ちなみに通常学級の児童は、上記の数値を2倍したものだそうです。

読み速度⇒500字

書き速度⇒70字

今度、クラスで調査してみたいと思います。

 

一般的な大学受験では、800字ほど読めなければならないそうです。

東大は1000字が基準

 

そもそも問題を読むのに、困難があるのだから何かしらの配慮が必要であると感じました。

様々なことが数値化され、目標も具体的、

これからの指導のヒントになりそうです。

 

2.省略

3.省略

 

4.そのほかに私が学んだこと

  • ipadは万能、最先端の機材である
  • 教室内の照明は非常に大切であり、文科省が基準を定めている。~750ルクスが基準、教室内の蛍光灯の本数で言えば、14本程度でギリギリ、視覚障害の子は600ルクスなければ学習に支障をきたす。
  • パワーポイントが教材になること。アニメーションの活用。
  • 支援学校では巡回指導の方法について基礎があること、研究されていること
  • LEDには照らす角度があり、家用のライトは広範囲、子どもにはピンポイントで照らせるものを用意するとよい。
  • ICT教材には弊害がある。操作が平面であること、研究で作業量が減少したという報告があること。
  • リーディングスリット
  • 単眼鏡と懐中電灯とガーゼで焦点が合っているか見極めることができる。
  • 発泡スチロールが教材を作るうえでめちゃくちゃ役に立つ。
  • 視覚障害の子に向けての支援だが、ほかの児童にも有益な手立てが多いこと。

 

新しいしかけが湧いてきそうな気がします。教材の工夫が非常に具体的でした。

1500字超えそうなのでここらで失礼。

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